保険料率って何ですか?


いろんな商品には値段が付いています。普通は1個または1台についていくらというように、単価が決められています。保険でも同じように単価が決められています。この単価のことを保険では「保険料率」という名前で呼びます。

火災保険や賠償責任保険、あるいは傷害保険の死亡・後遺障害については、保険料率は一般的に保険期間1年・保険金額1,000円につき○円○銭という表示がされます。 つまり、これから向こう1年の間に万一の事があった時は1,000円の補償をしましょう、そのためには○円○銭の掛け金をちょうだいします。という意味です。

たとえば料率が1.60であれば、保険金額500万円の契約に対して年間保険料はつぎのとおり、
         5,000,000円×1.60/1,000=8,000円
となります。

また、傷害保険の入・通院については保険期間1年・保険金額1円につき○円○銭という表示になります。これは、火災保険などでは保険金額が大きくなるので保険金額1円につきという表示をしようとすると0.00何円という単位になりかえってわかりにくいのに対して、 入・通院の場合は何千円からせいぜい1〜2万円の保険金額となるので料率も保険金額1円につきという表示の方がわかりやすく、計算もしやすいからです。

これらの料率を見やすいように表にまとめたものが「料率表」と呼ばれる本で、火災保険では物件ごとに、傷害保険やその他の保険でも保険種類ごとに作られています。

ところで、自動車保険でも同じように保険料率が決められてはいますが、最近ではいろんな特約や細かな条件によって保険料が複雑になっており、料率表というものは作っていません。その代わりパソコンでの保険料計算ソフトやオンラインでの計算が常識になっています。