保険代理店の仕事はどんなことですか?


損害保険の契約は、通常保険会社と契約者が直接交わすのではなく、間に私たち代理店が介在します。

保険代理店は保険会社に代わって保険の契約募集を行い、保険の幅広い普及を通じて契約者の家庭や会社などをいろいろな危険や災害から守り、 経済生活の安定を図るという重要な社会的役割をになっています。

また、保険代理店は保険会社に代わってお客様と保険契約手続きを行い、 それに伴う保険料(掛け金)を領収する権限を委託されていますが、 同時に各種の法律や代理店委託契約書で決められたルールを守って仕事を進めなくてはなりません。そしてこの仕事に対して保険会社から代理店手数料が支払われるわけです。

こう書くといかにも保険会社のためだけに仕事をしているように思われがちですが、そうではありません。

保険代理店は契約者にとって良い相談相手でなければなりません。契約者のまわりにあるいろんな危険や不安を発見し、それを防ぐためにもっともふさわしい保険をおすすめし、 上手な保険の利用の仕方を助言できなければなりません。そのためには保険の改訂や新しい特約などはもちろんのこと、法律、社会、経済などについても常に学習が必要になります。

もちろん、ただ売りっぱなしではなく、事故や災害が起きたときは契約者をはげまし、一日も早く保険金を支払ってもらえるよう 保険金の請求に必要な書類の取りそろえやその書き方を契約者に助言することなどが必要です。

私見ですが、私たち代理店が扱う保険というものは形がありません。事故や災害が起きてそれにどう対処するかということで初めてお客様から目に見える商品になるのではないかと思います。 したがって保険会社寄りではなく、お客様の方により比重をおいたスタンスで仕事を進めることが必要だと考えます。 そうすることでお客様からより多くの信頼をいただくことができると思っています。 そのため日本損害保険代理業協会では「認定保険代理士」制度を設け、 保険のプロとしてみなさまのお役に立てる代理店を育成しています。

なお、生命保険については昔からある国内の生命保険会社では代理店ではなく、外務員という形でいわゆる「保険のおばちゃん」と呼ばれる社員が契約募集を行っています。 (注:ここでは親しみを込めて「保険のおばちゃん」と呼ばせてもらっていますので、外務員のみなさんは気を悪くしないでください)